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いける日刊・たまたゆ新聞とは

政治、経済、金融、芸能、スポーツ、芸術などなど、お偉い方々があたかも世の中の歴史をつくっているかのようですが、そのかたわらで、ささやかながらに喜びを見いだしたり、また困難に対峙する時には工夫をこらしてジワジワと変化、変革をくりかえしてつづられる大多数のなにげない歴史があったりします。いける日刊・たまたゆ新聞では、そんな大多数の小さな出来事の集積の一部ををいける日（書ける日）に、日記者が「いける（いけてない）」と感じたことを日記事として記録、掲載していきます。 >>詳しくはこちら

カレーライスで昼食を

今日は仕事がらみで阪神尼崎まで足をのばしていた。当然、梅田から阪神電車を利用して現地に向かうんだけど、昼ごはんを食べそびれていたこともあり阪神百貨店地下にある大阪の粉もんB級グルメからデザートには御座候までを網羅する立ち食いのスナックパークで空腹をおさめることにした。最近はトンと訪れる機会が少なくなってしまっていたけど、ここは昔からよく利用していて金と時間がかからないのが非常に良い。来る度、目にするのは狭い店舗とお客が肩をぶつけあうようにひしめきあい、止めどなくざわついている。そんな様子だ。

そんな中、今日の僕は291円のカレーライスを食したんだけど、満腹感に満たされるまでにはごった返しの店内でエリア確保の生存競争がまっている。カレーライスがのったお盆を抱えて立ち食い用のテーブルに空きが出るのをまるでパズルゲームの1ピースにでもなったような気分で全体を眺めていた。おっちゃんやおばちゃん、学生風の人、疲れた感じの人、たまに綺麗な女の人、それぞれが皆、空腹を満たすためにうどんやラーメン、お好み焼きや焼きそばなんかをかけ込んでいる。食事というよりはメシを食っている。生きていくためのメシを食っている。そんな感じだ。世の中を歩いて行く途中には、つくり込まれたモノやヒトが溢れかえっているから、しばしばうんざりしてしまうことが多いんだけどメシを食らう群衆の中に紛れ込んで人々と同化していくと、ほどよくそれぞれのヒトとなりが見えてきて「皆、生きてんやなぁ」などとなんとなく心地よかったりしながら、そして横目に見るマクドナルドを薄っぺらに思ったりした。
本日もご来店ありがとうございました。

追伸：
今年の目標は、1日に言う「ありがとう」の正ちゃんマークを日々つけていくことです。本当は「ありがとう」と言われるような人間になりたいと思っているのですが、それには、まだまだ徳をつまないといけないようです。

2011年1月21日 18時29分　カテゴリー：「それでもドロップキック」