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いける日刊・たまたゆ新聞とは

政治、経済、金融、芸能、スポーツ、芸術などなど、お偉い方々があたかも世の中の歴史をつくっているかのようですが、そのかたわらで、ささやかながらに喜びを見いだしたり、また困難に対峙する時には工夫をこらしてジワジワと変化、変革をくりかえしてつづられる大多数のなにげない歴史があったりします。いける日刊・たまたゆ新聞では、そんな大多数の小さな出来事の集積の一部ををいける日（書ける日）に、日記者が「いける（いけてない）」と感じたことを日記事として記録、掲載していきます。 >>詳しくはこちら

2012年3月

いま、おもうこと 12

暗闇の中に燈った小さな家の灯りに、僕らの中にある溝を埋めるための無神経な光を当ててしまっては、その灯りが消えてしまうように思う。その関係性は、舞台とよく似ている。壇上の変化や演者の小さな輝きを見逃さないためにも、そして、その舞台を支えている人たちに失礼のないようにするためにも、観覧席は暗く静寂でなければならないのと同じように。2012年3月11日、新聞やテレビ、ラジオやネットなんかのメディアの動きを見ていると、そんなふうに思ったりしている。目を閉じて静かに耳をすませば、小さな家の中から、微かに話声や笑い声が聞こえだしている。そう願っている。

2012年3月11日 02時08分　カテゴリー：「それでもドロップキック」