いける日刊・たまたゆ新聞 の 2012 の 7月
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2012年7月

いける日刊のバックナンバー

いま、おもうこと 16

NIMBY(ニンビイ=not in my backyard)という言葉をご存じだろうか。これは「必要は認めるが、我が家の裏につくられては困る」という心情を表していて、「総論賛成、各論反対」と言いかえられたりしている。

「社会保障の必要は認めるが、税金を上げられては困る」
「会社存続の必要は認めるが、賃金をカットされては困る」
「少子化対策の必要は認めるが、他人の子をつくられては困る」
「ネット規制の必要は認めるが、エロサイトを見られないのはちょっと困る」
「出会いの必要は認めるが、出会い系で出会い頭の事故や高額請求は困る」
「つながりの必要は認めるが、元彼氏、彼女からの友達リクエストはなんだか困る」
「健康管理の必要は認めるが、酒やたばこが飲めないのは困る」
「ダイエットの必要は認めるが、とやかく言われるのは困る」
「カツラの必要は認めるが、自分が必要になるのは困る」
「整理整頓の必要は認めるが、勝手に部屋を片付けられては困る」
「彼氏彼女の必要は認めるが、うちの子のそれがヤンキーだと困る」
「Love&Peace(愛と平和)の必要は認めるが、パンク&ロックの反逆がないのは困る」
「夢や勘違いの必要は認めるが、飯が食えないのは困る」
「権利や義務の必要は認めるが、幸福でないのは困る」
「自由の必要は認めるが、不自由がないのはもっと困る」
「表現力の必要は認めるが、暑苦しいのは困る」
「冷静さの必要は認めるが、ツルンとした顔ばかりでは困る」
「嘘の必要は認めるが、八百もあると困る」
「正直の必要は認めるが、正直、それだけでは困る」
「愛の必要は認めるが、それを堂々と言うヤツは困る」

そして、「瓦礫処理場や原発の必要は認めるが、我が家の裏につくられては困る」
そんなことについてとめどなく思う。

2012年7月11日 20時08分 カテゴリー:「それでもドロップキック」

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